腰痛関連

「良い姿勢」とは? 腰痛を防ぐ正しい座り方のポイント

その姿勢、本当に「良い姿勢」ですか?

「良い姿勢」と聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか?

多くの方が、腰を反らせて背筋をピンと伸ばす姿勢を想像するのではないでしょうか。確かに、一見するとキレイな姿勢に見えますが、実はこの姿勢が腰痛を引き起こす原因になっていることがあります。

特に、長時間座っていると腰が痛くなる方は、姿勢の取り方が影響しているかもしれません。

では、本当に「良い姿勢」とはどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。


腰痛を防ぐために重要な2つのポイント

姿勢を改善するためには、いろいろな要素が関係します。今回はその中でも、「肩甲骨」と「骨盤」 の2つついて考えてみます。この2つのバランスが崩れると、猫背や腰痛を引き起こしやすくなります。

(1) 肩甲骨の位置を整える

姿勢が悪い方の多くは、肩甲骨が外側かつ上側に引っ張られている状態です。すると、背中の上部(胸椎)が丸まりやすく、頭も前に出やすくなってしまいます。

いわゆる「猫背」や「ストレートネック」の姿勢になってしまいます。

この状態では、背中や首の筋肉に余計な負担がかかり、腰への負担も増えてしまいます。肩甲骨を正しい位置に戻すことで、背筋が自然に伸び、腰への負担を軽減できます。

✅ 肩甲骨の正しい位置とは?

  • 軽く胸を張り、肩がリラックスした状態
  • 肩甲骨がやや内側に寄り、下に下がっている位置

この姿勢を意識すると、無理なく背筋が伸び、正しい姿勢が作れます。

(2) 骨盤を立てることがカギ

座るとき、股関節が曲がることで骨盤が後ろに倒れ(後傾)やすくなる傾向があります。この状態が続くと、「仙骨座り」と呼ばれる悪い姿勢になったり、股関節や股関節前側の筋肉(腸腰筋)などへの負担が増えてしまいます。

✅ 骨盤を立てるためのポイント

  • 坐骨(お尻の下にある骨)で座ることを意識する
  • 椅子の奥に深く座る
  • 足の裏をしっかり床につける

骨盤が正しい位置にあると、自然と腰や背中に負担がかからなくなります。

正しい姿勢で腰痛を防ごう!

「良い姿勢」は、無理に背筋を伸ばすことではなく、肩甲骨と骨盤を正しい位置に保つこと です。

今日から実践できるポイント

✅ 肩甲骨を軽く寄せ、下げる意識を持つ
✅ 骨盤を立て、坐骨で座るようにする
✅ 長時間同じ姿勢を続けず、こまめに動く

こうした小さな意識の積み重ねが、腰痛の予防につながります。

ぜひ、今日から実践してみてください!