腰痛は「腰が悪い」から起こると思っていませんか?

「腰が痛い=腰が悪い」と考えている方は多いでしょう。しかし、画像検査(レントゲンやMRIなど)で「異常なし」と診断されるケースが非常に多いのも事実です。
これはなぜでしょうか?
実際には、腰そのものが悪いわけではなく、腰に過剰な負担がかかることで痛みが発生しているケースが大半です。
では、その負担の原因はどこにあるのでしょうか?
腰に負担をかけている「本当の原因」とは?
多くの場合、腰痛の原因は胸郭(胸まわり)や股関節の動きの悪さにあります。
人間の体はすべて繋がっており、一部の動きが制限されると、他の部位が代わりに頑張ることでバランスを取ります。この「代償動作」が繰り返されると、特定の部位に過度な負担がかかり、痛みを引き起こします。
例えば、以下のような動作で腰が代償することが多くあります。
- 腕を高く上げる動作 → 肩や胸郭の動きが悪いと、腰を反らせて補おうとする
- 前屈(前に屈む)動作 → 股関節や胸郭が硬いと、腰が無理に曲がって負担が増す
- 体を捻る動作 → 胸郭の動きが悪いと、腰が必要以上に捻られる
このように、腰痛は腰が悪いから起こるのではなく、他の部位の問題によって腰に過剰な負担がかかることで生じることが多いのです。
3. 腰痛を改善するための対策
腰痛を根本から改善するためには、腰ではなく胸郭や股関節の動きを改善することが重要です。以下のポイントを意識してみましょう。
① 胸郭の動きを良くするストレッチ
- 胸を開くようにストレッチし、背骨の動きをスムーズにする
- 深呼吸を意識し、胸郭の可動域を広げる
② 股関節の柔軟性を高めるエクササイズ
- 太ももの前やお尻の筋肉をほぐすストレッチ
- 股関節を大きく動かすスクワットやヒップリフト
③ 正しい姿勢と動作を意識する
- 物を持ち上げるときは、腰だけでなく股関節をしっかり使う
- 座るときは猫背にならないよう、骨盤を立てる
まとめ:腰痛の根本原因を理解しよう!
腰痛の多くは「腰が悪い」のではなく、胸郭や股関節の動きが悪いために、腰に過剰な負担がかかっていることが原因です。
腰をマッサージしたり湿布を貼ったりするだけでは根本的な解決にはなりません。大切なのは、体全体のつながりを意識し、胸郭や股関節の動きを改善することです。
腰痛に悩んでいる方は、ぜひ今回紹介したストレッチやエクササイズを取り入れてみてください!