腰痛は、多くの人が経験する一般的な症状です。
私も長年悩まされましたが、2024年に克服する事が出来ました。慢性腰痛からぎっくり腰を繰り返していた時期は、その原因や仕組みについてあまり踏み込んだ情報がなく、色々と遠回りをしてしまいました。
この記事では、私の腰痛を繰り返した経験や医療現場で学んだ経験や高校サッカー部のトレーナー経験を踏まえて、腰痛がなぜ発生するのか、特に非特異的腰痛について考えてみます。
腰痛の原因
腰痛は曖昧な表現
まず、”腰痛”という言葉は、非常に曖昧な表現です。腰痛の原因は多岐にわたり、大きく分けて次の2つに分類されます。
- 特異的腰痛: 明確な原因が特定できるもの(例: 圧迫骨折、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎分離症、側湾症など)。
- 非特異的腰痛: 明確な病変や損傷が見当たらないもの。腰痛の85%以上がこの非特異的腰痛に該当します。(例:慢性腰痛、ぎっくり腰など)
特異的腰痛は診断がつきやすく、治療法も比較的明確です。一方、非特異的腰痛は原因が特定できないため、適切な対策が分からず、長期化することが多いです。
非特異的腰痛について考える
非特異的腰痛の大きな特徴は、その発生メカニズムが複雑で多因子的であることです。
しかし、「腰に過剰に負荷がかかっている」という状態が共通する要因として挙げられます。この負荷がどのように高まるかについて考えてみましょう。
- 単純に負荷が高い場合: 重いものを持つなど、腰に直接的なストレスがかかる動作が原因になります。
- 負荷が高くなってしまう場合:
- 体の状態が良くない時: 柔軟性の低下や血流の悪化が腰への負荷を増加させます。
- 体の使い方が良くない時: どこかを庇うような動作や誤った姿勢が負荷を高めます。
非特異的腰痛はこうした要因を改善することで、症状を軽減できる可能性があります。
腰痛に対する対策
急性期と慢性期の腰痛の違い
腰痛は大きく分けて、ぎっくり腰のような急性期と、日常生活の中で感じる鈍痛のような慢性腰痛の2つがあります。
ぎっくり腰(急性期)
ぎっくり腰は、急性の痛みを伴い、動けなくなることもある厄介な状態です。この場合、まずは無理をせず、痛みを抑えることが最優先です。
ただし自身でぎっくり腰と判断する場合、危険なこともあります。よって適切な医療機関で特異的腰痛を否定することが大切です。
- 初期対応: 痛みが強い場合は安静を保ちつつ、痛み止めや冷却を行います。ただし、過度に安静にしすぎると筋力が低下したり、筋力を使えないようになってしまうので注意が必要です。
- 日常生活への復帰: 痛みが落ち着いたら、少しずつ日常生活に戻ります。この際、無理のない範囲で体を動かし、再発を防ぐ対策を講じましょう。
慢性腰痛
慢性腰痛は、日常生活での負荷が少しずつ蓄積することで発生します。腰痛ガイドライン2019改定第2版によると、運動療法が慢性腰痛の改善に効果的とされています。
- 運動療法のポイント: ガイドラインでは具体的な運動の種類については明示されていませんが、適度で適切な運動を正しく行うことが重要です。
- 生活習慣の見直し: 長時間の座り仕事を避け、定期的にストレッチや軽い運動を行うことで腰への負担を軽減します。
非特異的腰痛は改善できる
非特異的腰痛は原因が特定しにくいからこそ、全身の状態や生活習慣を見直すことが重要です。以下の改善策が有効です。
- 姿勢の見直し: 日頃から正しい姿勢を意識したり、同じ姿勢を取り続けないよう工夫しましょう。
- 筋力強化: 日常生活で必要とされるくらいの負荷に、耐えられる筋力をつけましょう。
- 動作の修正: 日常の動きで腰に負担をかけないようにする正しいフォームを習得しましょう。
- 疲労回復: 十分な睡眠やストレッチを行い、身体をリフレッシュさせることも大切です。
私自身がこれらの取り組みを通じて、長年悩んでいた腰痛を改善することができました。
腰痛は必ずしも一生付き合うものではありません。正しい知識と対策を身につけることで、改善の可能性は十分にあります。
まとめ
腰痛の原因は一つではなく、特異的腰痛と非特異的腰痛に大別されます。中でも非特異的腰痛は、多くの人に影響を及ぼし、その改善には全身のコンディションを整えることが必要です。過剰な負荷を取り除き、体の使い方を見直すことで、腰痛の改善が期待できます。
私自身が取り組んで成功した方法を参考に、腰痛を克服する第一歩を踏み出してみてください。