腰痛を振り返って見えた共通点
腰痛で悩んでいたあの頃を思い出すと、「座り作業が増えた時期」と痛みのひどさがリンクしていたことに気づきました。
私は診療放射線技師としてスポーツ整形外科に勤務し、高校サッカー部のトレーナーや腰痛コンサルとしても活動していますが、多くの腰痛患者さんを見ていると、「腰痛になりやすい人」にはある共通点があることがわかってきました。
今回は、私自身の経験をもとに、“腰痛予備軍”に共通する7つの特徴を紹介します。
腰痛予備軍には明確な傾向がある
腰痛は「ある日突然なるもの」と思われがちですが、実は生活習慣の積み重ねでじわじわと悪化していきます。
その予兆に早く気づくことで、痛みを未然に防ぐことができます。
腰に負担がかかる7つのライフスタイル
私が考える“腰痛予備軍”の特徴は、次の7つです。
- 座り仕事が多い
長時間のデスクワークは、腰や股関節回りの筋肉が硬くなり血流も滞りやすくなります。特に姿勢が崩れがちな人は要注意です。 - 立ち仕事が多い
立ちっぱなしも腰にとっては大きな負担です。姿勢が崩れたり、重心の位置関係で腰を反りやすくなる傾向があります。 - 運動不足
運動をしないことで体幹の筋力が落ち、腰をしっかり支えられなくなってしまいます。筋力は“天然のコルセット”です。 - 肥満・やせすぎ
体重が重すぎれば腰に物理的負荷がかかり、逆にやせすぎて筋肉量が少ない人も腰を守る力が足りません。 - 柔軟性不足
股関節やもも裏が硬いと、日常動作の中で腰が代償して動くことが多くなり、負担が集中します。 - 姿勢が悪い
猫背や反り腰など、日常的に姿勢が悪い状態が続くと、腰の一部分にストレスがかかりやすくなります。見た目以上に大きな影響がある要因です。 - ぎっくり腰を経験したことがある
一度ぎっくり腰になると、腰回りの筋肉が緊張しやすくなり、再発しやすい身体の使い方が癖になってしまう場合があります。
私自身の腰痛体験
私がひどい腰痛に悩まされたのは、研修やデスクワークが続いていた時期でした。
座っている時間が増え、運動量も減り、姿勢も崩れたまま…。
その結果、ある日立ち上がろうとした瞬間に「ピキッ」と強烈な痛みが走りました。
その後、柔軟性の回復や体幹トレーニング、姿勢改善を地道に続けることで、ようやく腰痛のない生活を取り戻すことができました。
自分の生活を振り返ることが腰痛予防の第一歩
腰痛は、日々の習慣の中にヒントがあります。
あなたも今回紹介した7つの項目に、思い当たるものがあれば要注意。
まずは、姿勢を見直す、軽く体を動かすといった小さな一歩から始めてみてください。
未来の「痛みのない身体」は、今日のあなたの選択から始まります。