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「腰痛には安静が一番」はもう古い!?本当に必要なのは“適度な運動”だった


腰痛=安静はもう古い考え方?

「腰が痛いときは安静にしましょう」

普段そこまで運動もしていないのに、病院でそう言われて、ずっと安静のままになっていませんか?

もちろん、痛みが酷くて日常生活にも支障が出るような急性期には、安静が必要です。

ですが、私が勤務する整形外科では「○ヶ月前から」「○年前から痛いんです」と訴える慢性的な腰痛の患者さんが多くいらっしゃいます。

このような場合、むしろ“休みすぎ”が腰痛を長引かせている可能性があるのです。

今回は、なぜ「安静」が逆効果になることがあるのか。そして、代わりに本当に必要な“行動”について解説します。


なぜ「休む」だけではダメなのか?

慢性腰痛の原因の多くは、筋肉の硬さや使われていない筋肉(機能的な問題)です。

しかし長時間横になっていると、筋力や柔軟性はどんどん低下し、結果として身体の機能がさらに落ちてしまいます。

また、痛みに対する不安が続くことで、脳が痛みを“記憶”してしまうこともあります。

つまり「痛み=動いてはいけない」という思い込みが、痛みを慢性化させてしまう可能性があるのです。


実際にどうすればいいのか?

キーワードは 「適度に動かす」 です。

急に激しい運動をする必要はありませんが、少しずつ体を動かすことが回復の第一歩になります。たとえば以下のようなシンプルな動きから始めてみましょう。

  • 5〜10分程度のゆっくりした散歩
  • 心地よい範囲でのストレッチ
  • 呼吸と合わせた簡単な体操(ラジオ体操など簡単に出来るもの)

こうした軽い運動が、腰まわりの血流を改善し、筋肉の働きを取り戻す助けになります。

腰痛には「動ける範囲で動く」ことが大切

私が腰痛で悩まされていた時は、病院で「とにかく安静」と言われてきました。

普段から対して運動もせず、日常生活のみだったのに、これ以上の安静が分かりませんでした。

しかし腰痛ガイドラインや慢性疼痛の診療ガイドラインでは、慢性痛の治療において運動療法の有効性が明確に示されています。

だから長く続く腰痛を改善するためには、「安静にする」ことよりも「動かせる範囲で動く」ことが非常に重要です。

もちろん、痛みが強い時期は無理に動く必要はありません。

でも、「何もしない」「寝ているだけ」という選択が、かえって痛みを長引かせてしまうこともあるのです。

まずは、今日から5分の散歩や軽いストレッチなど、自分のできる範囲で体を動かしてみてください。

あなたの腰痛改善の第一歩は、そこから始まります。