「年だからしょうがない」と思っていませんか?

「年だから腰が痛い」「肩や膝が痛いのも年のせい」—— こんな言葉を、臨床現場でよく耳にします。
70代・80代の方がそうおっしゃるなら、ある程度納得できます。長年体を使ってきた結果、多少の衰えや痛みが出るのは自然なことだからです。
しかし、40代の方でも「年だからしょうがない」と言う人が少なくありません。
ちょっと待ってください。本当にそうでしょうか?
何もしないで諦めるのは簡単。でも…?
痛みが出たときに「もう年だから仕方ない」と思えば、それ以上何もしなくて済みます。ある意味、楽な考え方かもしれません。
でも、そのまま何もしなければどうなるでしょうか?
例えば、自分の体と向き合い、弱点を把握して対策を行えば、大きな病気を未然に防げる可能性があります。今ならまだ間に合う、ということです。
一方で、痛みをそのまま受け入れて諦めてしまうと、現在の困りごとが、将来さらに重大な問題へと発展する可能性もあります。手術が必要になる、あるいは手術をしても完治が見込めない——そんな事態になってからでは、後悔しても遅いのです。
私自身、「将来困りたくない」と強く思っています。だからこそ、痛みを放置せず、自己管理や対策をしっかり行うことが重要だと考えています。
痛みを防ぐために今からできること
では、具体的に何をすればいいのでしょうか?

① 適度な運動を習慣にする
関節や筋肉を支えるためには、適度な運動が欠かせません。特に、ウォーキングやストレッチ、軽い筋トレを習慣化することで、体の衰えを防ぐことができます。
② 体の使い方を見直す
腰や膝に負担をかける動作を繰り返していると、痛みが悪化しやすくなります。正しい姿勢や動作を身につけることで、痛みを軽減できることも多いです。
③ 生活習慣を整える
食事・睡眠・ストレス管理も、痛みの改善には大切な要素です。バランスの良い食事をとり、十分な休息を確保し、ストレスを溜め込まないようにしましょう。
「年だから…」を言い訳にしない生き方を
腰痛や膝痛があると、「もう年だから仕方ない」と思いたくなる気持ちもわかります。ですが、それを理由に何もしないのは、もったいないと思いませんか?
年齢を理由に諦めるのは簡単です。でも、少しでも良い状態を維持したいなら、できることはたくさんあります。
私自身、将来困りたくないからこそ、日々の自己管理を大切にしています。あなたも「まだできることがある」と考え、痛みを予防する習慣を始めてみませんか?
「年だから」ではなく、「今から」できることを。