腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版)を参照すると、腰痛の原因は多岐にわたります。脊椎脊髄の疾患、軟部組織の疾患、神経や血管の異常、内臓や精神的などが鑑別に挙げられます。
この多様な原因があるからこそ、腰痛に対するアプローチも一筋縄ではいきません。何に効果があり、効果がないのか、それは人それぞれです。はたまたその腰痛はストレッチやエクササイズで改善が見込めるのかという見極めも重要になってきます。
要因の多様性があるため、腰痛改善の方法を選ぶ際には、適切な判断や選択が必要となります。しかし、これが簡単ではありません。痛みの原因が複数重なっていることもあり、1つの方法で劇的に改善するケースは少ないからです。
症状に応じたアプローチ
私が行っているコンディショニング指導では、まず症状や生活スタイル、これまでの経緯を丁寧にお聞きします。その上で、いくつかのエクササイズを提案します。ですが、この時点で全ての問題が解決するわけではありません。
「少し楽になったかもしれない」や「全く変わらない」といった小さな反応を伺いながら、その都度対応を変えていきます。
こうしたフィードバックがなければ、次のステップに進むことができません。ですので、自分で自身の身体と向き合い、感じたことを私に伝えていただくことが非常に重要です。
自身で取り組むことの意義
私のコンディショニング指導では、基本的に自身でエクササイズを実践していただく形をとっています。
その理由は、自分自身で腰痛をコントロール出来る能力を身につけて欲しいからです。長期的な視点で見た場合、これがとても重要だと考えます。
腰痛を改善するためのエクササイズやセルフケアは、一時的な対処法ではなく、習慣化することで初めて効果が持続します。例えば、正しい姿勢を意識し、日常的に筋力を維持することが、再発を防ぐための鍵となります。
そのため、私の指導では単に「やり方を教える」だけでなく、なぜその方法が有効なのか、どう応用できるのかを丁寧に説明し、自分の身体に自信を持てるようサポートしています。
真の腰痛改善とは
私自身、長年腰痛に悩まされてきました。しかし、スポーツ整形外科での診療放射線技師としての経験や、高校サッカー部のトレーナー活動を通じて学んだ知識を活かし、自分に合った方法を見つけることで改善することができました。この経験が、現在のコンディショニング指導の基盤となっています。
腰痛改善はゴールではなく、スタートです。自身の身体と向き合い、適切なケアを続けることで、痛みのない生活を手に入れることが出来ると考えます。
私はそのサポートを全力で行い、現在腰痛で困っている方の未来を共に変えていきたいと思っています。
腰痛に悩む方へ、まずは一歩踏み出し、自分の身体と向き合ってみませんか?
その先には、新たな可能性が待っています。